頂上の夢

頂上の夢






豪華なドラが鳴り響き


窓ガラスに湯気が立つ


無惨に転がっている僕と


呆然と立ち尽くす人々


ヤカンは火にかけられて


水は次第に熱くなる


オシャレな木箱の取っ手


誰かが付け替えてくれた


春の野花のウサギを


もう見ることはない


新しい服を買って


家で着ることもない


夢の中で富士山頂から


転がり落ちてみようかな


いったいどこまで行けるのか


ただひたすらごろごろと









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