生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。
何が正しいか分からない人へ
命綱 命綱を切るのが仕事です 前職は木を伐っておりました 山で足を滑らせて目を覚ますと 今の仕事を与えられました 苦しみながら生き長らえている人の 命綱をばさっと切る仕事です 同じきる仕事とはいいますが 木のようにはうまく切れません 少しでも迷いが生じてしまうと 逆に苦しめてしま...
設計書 なんだって? 設計書どおりいかない? それでいいじゃないか 設計書なんて いくらでも書き換えられる 一番良くないのはね 変に生真面目になって 設計書を信じ込んで 全く不本意なものが 出来てしまうことだ そうなったらもう 直すのは大変なことだよ 設計書なんて いくらでも書き...
強度 強くないことを知ったとき ようやく強さの意味を知り 本当の強さの第一歩となる 強くないことを知ったとき ようやく優しさの意味を知り 本当の優しさの第一歩となる
この頃気づきを得ていないと思う人へ この頃視野が狭いと感じる人へ
間違い探し 無駄だよ 間違いなんて あるものか
この頃気づきを得ていないと思う人へ
さしせまり 誰かに追い抜かれて ようやく走る意味を知る 湖が干上がって ようやく喉の渇きを知る 耳鳴りが止まなくて ようやく被害者の気持ちを知る 大きな熊と向き合って ようやく非力さを知る 自堕落のまま歳をとり ようやく努力の意味を知る 自分の身に差し迫って ようやく大事な何かを...
イメージを楽しめる人へ
紙の上の生命 体育館ほどの いや校庭ほどの 真白く大きな紙に ひとり裸足で立って その上を思うがままに 跳んだり走ったり 倒立したり転がったり じっと座って見廻したり それらのすべてが 表現と呼べるもので あたかもまるで 筆で文字や絵をかくのと 同じといっていいほど 生命(いのち...
この頃視野が狭いと感じる人へ
わたしの仕事 わたしがこれから しなければならない 仕事のひとつとして 生命の息吹を 吹き込むという 厄介ではあるが 喜びに満ちた 仕事がある 立ち尽くす電柱 火の消えた街灯 落ちこぼれた片手袋 人を寄せぬ古いベンチ それらに言霊をもって 生命の息吹を 吹き込むのだ
世の中の仕組みに気づきを得たい人へ
ねじれたバトン 作り替えのきかない バトンがあったとして 人から人へ渡すとき 誰かがバトンをねじって バトンはねじれたまま 人から人へ渡ってゆき さらに誰かがねじると さらにねじれたままで 人から人へ渡ってゆき そんなことが繰り返され もはやバトンはぼろぼろ ついには人から人へは...
獣言葉 うほっ うほっ ぐる ぐる ぎゃーん ちょ ちょ ちょ がああん おん ときどき原点に 帰りたくなるものだ
手を離そう 手を握ったままだと 本当に繋いでいるかどうか いつかわからなくなってしまう だから勇気を出して 一度離してみるんだ 怖いかもしれないけど 勇気を振り絞るんだ 手を握っているというのは 何も手にしていないことも 知っていなければわからない ねえ そうだろう? たとえ一度...