生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。
イメージを楽しめる人へ
縄跳び 縄跳びしながら歩くという 街にはそういう人だらけ リズムはいいけど ぴしゃぴしゃり 近づけませんよ ぴしゃぴしゃり 友人知り合い はいどうぞ ほかの人たち? 知りません ひゅんひゅんこっちは 二重跳び おやおやあっちは 五人跳び 行き場を失くした山鳩が 街の神社で啼いている
誰かの独り言を聞くのが好きな人へ
花海棠 天がふるえれば 葉の滴は落ちる 地がもだえれば 根の血脈は飢える 誰が決めたか この世の定め 恨めしき声は 天地に染みる あぁされど花海棠(はなかいどう) 何事にも移りなく 薄紅色の耳飾り 往来見送りまた迎え
いかがでしょうか 今日は素晴らしい日となりました いかがでしょうか 明日はいよいよ大事な日ですが いかがでしょうか 苦しい日々が続きました いかがでしょうか みんなが期待を寄せています いかがでしょうか 放りっぱなしの いかがでしょうか なんとかよろしく いかがでしょうか うるさ...
ラクな気持ちでいきたい人へ
小さな傷たち 小さな傷というものは いつか跡形もなく消える 例えばそれが後になって 残したい傷だったとしても 痛みなど早く忘れたい ぼくたちはそう信じてきた 傷なんて早く消し去りたい それが当然だと思ってきた 小さな傷たちはそうして 空のかなたへ溶けていった きっともう大丈夫だよ...
うまくいっていないと感じている人へ
立て板 弓矢が飛び交うので 立て板で防ぎました 一枚では足りないので 四方囲むように立てました それでも安心できなくて 二重三重で防ぎました これならもう大丈夫 安心しておりました 出られなくなりました 叫んでみました 呼んでみました 自分の声だけ響きました そんなことがあってか...
かわいいひと 夜の窓に姿を映し 髪をかきあげているね ひとの目を気にしている その証拠なんだろうね かわいいひと 誰を想っているの? かわいいひと ふっとひとつ息を吐く 知るも知らぬも春の夜 窓の向こうの灯が揺らぐ
この頃笑顔になれていないと思う人へ
宵酔横丁(よいよいよこちょう) 意気のあがらぬ淋しい夜は 引いて入れるお店が好きさ 声もかけれぬ女々しい夜に 押して入れるはずもない まるで凍えた心の夜は 淡い明かりのお店が好きさ 裸足裸身(はだか)で転んだ日々の 笑うあの娘(こ)が目に浮かぶ やおら気持ちが高ぶる夜は 押して出...
近頃気づきを得ていないと思う人へ
小の山 山の上で小便して ざまあみろと下山して やあ喉が渇いたと ぐびりぐびりと水を飲み うまい水だとうなったら 小便山の水だとさ なるほどこれは参ったと 巡り合わせの摩訶不思議 自分で垂れた小便が 自分の元に戻るとは 汚い話と言うなかれ この山はどこにも聳えてる
何が正しいか分からない人へ
暗中咆哮 犬は咆える 威嚇している 先んじているのは 怖れているからだ 怖れたことになれば 尻尾を巻いて逃げる 身の程も知らず 相手のことも知らず だとすればやはり 咆えるしかあるまい
争いに疲れた人へ
空母 帰る場所がある 母がいるから帰る 帰る理由があるならば