手のかたち

手のかたち




新しい何かを掴むためには



いま手の中に握っているものを



離さなければならないという




新しい何かを望まなければ



手離す必要はないのだろう




新しい何かを望まないなんて



出来る人がいるのだろうか




手のかたちをよくよく見たら



何かを掴みたがっていた




草木が空へ繁茂するように



猛獣が血肉を捕えるように



何かを掴もうとしていた






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