白と黒の間

白と黒の間






蜘蛛の巣がかかった


倉庫の片隅にいて


古ぼけたセピアの


写真を探していた


ずいぶん長い間


ほこりがたまっていて


裏表もないほど


色が失くなっていた




白黒はっきりなんて


させなくてもいいのだ


解放された気分と


正直な気持ちとが


夕立の後の空を


どこまでもきれいにした









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