ヘレンへの手紙

ヘレンへの手紙







嫌われてしまったら



ぼくはどう生きればいい



無理におどけてみたり



無理に笑ってみせたり



そうしてひとり夜道で



目に沁みる月明かり



ありのままに生きるのは



やっぱり難しいよ ヘレン




動物なんて皆



弱い生き物なのよ



だから牙を剥いたり



だから毒を持ったり



そう言うきみの睫毛(まつげ)が



目にいまも焼きついて



ありのままに生きるのを



やっぱり諦めない ヘレン







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