花氷(はなごおり)

花氷(はなごおり)







氷の中へ閉ざせば



あなたは美しいまま



それは私のものであり



永遠の別れでもある



氷は実にゆっくりと



その厚みを増してゆき



躊躇する私など



まるで意に介さない



手遅れになるか否か



私の意志へ問いかける



両手の爪の間には



氷の屑がついている







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