平成の標本
平成の世人(せじん)の
神経を掘り出し
熊の毛皮のように
壁に貼りつけた
中央に走るのは
太い中心の線
そこから手や足先
顔面へと岐(わか)れる
全体的に黒ずみ
野太さがある
細いはずの抹消は
繊細さがなかった
そのわりに切れやすく
すぐに傷んでしまう
弾力はまるでなく
脆い神経であった
生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。
世の中がおかしくなったと思う人へ
平成の標本
平成の世人(せじん)の
神経を掘り出し
熊の毛皮のように
壁に貼りつけた
中央に走るのは
太い中心の線
そこから手や足先
顔面へと岐(わか)れる
全体的に黒ずみ
野太さがある
細いはずの抹消は
繊細さがなかった
そのわりに切れやすく
すぐに傷んでしまう
弾力はまるでなく
脆い神経であった
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