パン切れ
パンをちぎって
こなごなにして
そのうちのひとつを
はいパンですよと
乞食にあげたら
人を侮辱するな
お前の世話にはならん
あそこの鳩と一緒に
お前が食べればいい
そう言い放って
悠々と去っていった
あぁこの精神こそ
我々が失ったものだ
人の恵みを卑(いや)らしく
頬張ってばかりいる
手のひらのパン切れを
ゆっくりと噛みつぶした
生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はお問合せから。