重なる小枝







来る日も来る日も



小枝を拾い集め



雨の日は少し休み



風の日はひと踏ん張り



そうやって少しずつ



巣の形ができてきて



そろそろ完成というときに



空から大きな手が伸びて



あっという間もないうちに



巣をなぎ壊してしまった



それは悲しいことだろう



うちひしがれてもいいだろう



それでも小鳥はチチチチと



小枝をくわえて空を見る









0 件のコメント :

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

詩集『ふじちょう』をamazonで購入