挟むひと

挟むひと







彼は挟んでいる



落ちている芥(ごみ)を



口紅付きの吸殻



液体入りの空缶



ハズレと書いた蓋



酔い狂ったレシート



同じ道を通れば



また何かが落ちている



そして彼はまた挟む



それは同じ動作である



来る日も来る日も



挟み続けている



いつしか溜め息も



出なくなってしまった









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