濡れた羽根

濡れた羽根







両手を拡げてばたばたと



はばたかせてみるけれど



見える景色は変わらない



いつになったら飛べるのかな




よく遊んでいた公園は



巨大なビルの下になった



あの頃はいともたやすく



飛び回っていたのにな




飛べなければ歩けばいい



昼間の濡れた月が言う



空を飛ぶ君にはわからない



悔しいけれど歩いている








0 件のコメント :

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

詩集『ふじちょう』をamazonで購入