希望の荒野

希望の荒野






争いが起きた跡には


虚しさが広がっている


それでもなお人間は


その両手を赤く染める


犯罪者がしらを切るように


忘れた頃にまた争う


ただ一杯のワインに


酔いしれたいだけで


先々に待つ荒野を


悪い夢だと高を括る


人間たちはこの愚かさを


見て見ぬふりで暮らす


そうでもしなければきっと


明日に希望をもてやしない















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