葦に学ぶ

葦に学ぶ






葦に生まれついていたら


決して孤独ではなかった


周りにはいつも仲間が


同じ程の背丈で寄り合う


恐らく寂しいことはなく


苦しいことも減るだろう


だけどそこにはきっと別の


孤独が影を落としている


似たような仲間を見て


自分はどこにいるのだろう


風が吹けば一斉に


薙ぎ揺れねばならない


冬の到来は一様に


色褪せ枯れねばならない


葦は孤独を免れつつ


やはり孤独でもあった











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