冬菊

冬菊   

 



木枯らしはすべてを灰色にし 




青々とした千歳の緑でさえ 




うら悲しく灰みがかっている 




冬菊は黄金の光を放っていた 




天の憎らしいほどのいたずら 




わたしの心に光が射し込まれ 




一輪二輪三輪次から次へ 




眩しさに顔を上げた先には 




渡り鳥が灰色の雲を切り裂き 




入り込んだ風に冬菊が揺れた 







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