厨房

厨房





わたしは全身くまなく



小麦粉をまぶしつけ



そろそろと足先から



数百度の油の中へ



するりと滑り落ちた



しゅしゅしゅしゅと



弾ける音が心地良く



意識は次第に薄れ



わたしは眠りについた



やがて黄金の衣を纏(まと)い



天へ上(のぼ)ってゆくだろう



あとのことはすべて



きみらに任せよう





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