壁一面が窓の書斎

壁一面が窓の書斎






頭の中の書斎では



小難しい本を取り出して



パラパラと頁(ぺーじ)をめくっては



開いたまま放っぽり出して



別の小難しい本を取り出し



パラパラと頁をめくっては



またすぐ別の本を取り出し



次々に放っぽり出された本は



そこかしこにうず高く積もり



「世代と倦怠」の本はどこだっけと



がさがさ探し出さねばならず



もうどうにも煩雑になったなら



熱いコーヒーをひとくちすすって



壁一面の窓を開け広げ



ガラガラと全て空へ押し出し



何事もなかったかのように



またコーヒーをすすっている



これがわたしです






0 件のコメント :

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

詩集『ふじちょう』詩的ぶるぅす集【税込550円】

詩集『ふじちょう』詩的ぶるぅす集【税込550円】
2011年の自費出版オリジナル詩集。購入をご希望の方は画像クリックでAmazonから(購入できない場合は運営までお問合せください)▶お問合せ