霧踏み

霧踏み






それらしき山を



僕は登っている



頂上を隠す霧は



ずっと晴れずにいる



案内人もいなければ



観光客などもいない



それで僕はまた知る



これは僕の山なのだ



どこが頂上なのか



あとどれだけあるのか



霧の中の想像は



草の葉を濡らすだけ



僕はただただ進む



この先に頂上がある



あせりなどはない



僕の山なのだから







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