ゆらゆら

ゆらゆら








泳げないのに潜る



息をとめて潜る



手足をばたつかせ



見えない波に押され



ようやく底がゆらゆら



手に届きそうなとき



息が続かなくなっては



慌てて水面へ浮上し



顔を濡らしたままで



ぷはぁぷはぁ鳴らす



あぁもう冗談じゃない



このまま漂っていたい



それでもまた潜る



潜るしかないから潜る



そのうち底を自由に



泳ぎ回れるだろうか



きらきら光る貝を



見つけられるだろうか







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