豆電球

豆電球







暗がりの中



二本の線を



手で探って



片一方を



電池の下に



押し当てて



もう片方を



電池の先に



触れた途端



電気は走り



フィラメントが



熱を放って



淡い光りが



ぱあっと飛んで



顔の凸凹を



撫でていった



今ならそれを



幸せと呼べる







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