ひとクセ

ひとクセ







鮒が背びれに



針をもつような



雀が野ねずみを



掴みころすような



蒲公英(たんぽぽ)が伸びたら



屋根にとどくような



夕陽が燃え尽きて



灰色になるような




ひとクセあるねと



言われるたびごとに



なぜかこんなふうに



かなしくなってしまう








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