夜更けのライオン

夜更けのライオン







ライオンは腹をすかせ



夜も彷徨(さまよ)い続ける



ようやく獲物を見つけ



残る力を振り絞り



ついに前ヅメで仕留め



鋭い上アゴの牙を



数センチ食い込ませた



だけどもそれはあぁ



棄てられた人形であり



簡単に取れた腕が



口から虚しくこぼれた



そしてライオンは再び



夜更けの中へ消えた








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