心蝕

心蝕







あなたのことを



いつも塞(ふさ)いでいた



それはわたしの



心の陰だった



夜じゅうの夜を



集めたような陰



闇じゅうの闇を



吸ったような陰



それでもあなたは



光を溢(あふ)れさせ



だからこそ陰が



陰であるとわかる



わたしは報いたい



待ってくれるだろうか



宇宙が回る限り



いつか心蝕(しんしょく)は去る



光は解放され



朝がやって来るのだ








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