登山客

 登山客







人ひとり分あるうような



大きな荷物を傍(かたわ)らに



車両は気にもとめぬまま



右に左にゆすりつつ



うつらうつらと夢の中



今はどこを踏みゆくか



そしてはたと目を覚まし



各々のドアを降りてゆく



山が人を寄せるのか



人が山を寄せるのか



青い車窓に白い嶺



登山客の大きな影









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