熊野の空

熊野の空






疑うことなど


なにもありはしない


水や空気のように


いつもそこにある


父の背中に


負った時から


八咫(やた)の鳥が


まわって啼いた


熊野の空を


繋いでゆくのは


神輿をかつぐ


人々の声










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