線と線と無数の線

線と線と無数の線   

 



もしもぼくたちが 



一本の線だとしたら 



銀河系が回るような 



時の力に呑み込まれ 



ある線と交わってみたり 



そして間もなく離れたり 



同じ方向を向いていて 



やがて線が重なったり 



長い間重なっていたら 



突然一方が途切れたり 



ずっとずっと離れたままで 



一生交わることがなかったり 



無数に無数に線はあり 



ぼくたちはその中の一本と一本 



だからどうか泣かないで 



一瞬でも交われたのだから 





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