死装束

死装束






真っ白な装束が


きれいに畳まれている


おもむろに広げれば


思っていたよりも大きい


左腕右腕と


袖を通してみるものの


それから先の着こなしは


どうするのかがわからない


このまま鏡を見れば


かっこ悪くはだけてる


こんな格好のままで


死にたくなんかない


装束を脱ぎすてて


大の字に寝転がる














0 件のコメント :

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

詩集『ふじちょう』をamazonで購入