過ちの一歩

過ちの一歩






なぜ底なし沼に


足を入れたんだろう


そうだ確かきらりと


黄金が見えたんだ


少し手を伸ばせば


すぐに届きそうだった


それなのにどんどん


足が埋もれていった


見えていた黄金は


もっと深い場所だった


戻ろうにもずぶずぶと


足はますますはまってく


もはやこれまでであろうか


それならいっそやけくそに


全身のちからを抜いて


浮き上がるのを待つかいな











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