五能線

五能線






海沿いの道が


淋しいわけじゃない


一筋のローカル線が


沿うから淋しいのだ


荒波のしぶきが


昼夜を問わず


列車の面影に


降りかかっている


数時間前に一本


誰かをそっと乗せて


軽やかなウィンクで


しぶきの中を過ぎた












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