町を出てゆくという人は
町に愛されなかった人
馴染みの店がなくなって
頼れる人もなくなって
どうしてよいかもわからずに
川の土手でも歩いてみる
口笛の吹き方も忘れ
吐息だけが漏れていき
夕暮れがくすむ赤い色
少しだけ頬があたたかい
どれだけ町を愛しても
見返りを一度も求めずに
くちびるをぎっとかみしめて
あしたは別の空の下
生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。