一羽ガラス

一羽ガラス






カラスはいつもひとりきり


仲間の群れには入らない


なにしろルールがきらいだし


指図されるのも好きじゃない


ひとりでいるのは楽だけど


時には厳しいときもある


エサはひとりで探し出し


見つからなければ腹すかせ


縄張りの中に紛れれば


同じカラスに追いやられ


いったい何が楽しくて


この世にいるのかわかりゃしない


それでもどこかでぐるぐると


巡り巡っているはずで


何か役目があるだろうと


きれいな朝日を見て思う












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