朝露

朝露






人類のすばらしき英智は


都(みやこ)の草を薙ぎ払った


裸足で朝日を仰いでも


朝露に濡れることはない


人類は勝ったのか


朝露に勝ったのか


どこかで手を叩いて


歓声を上げているか


朝露が人の涙に


変わったことも知らずに


めぐる巡るよ


ただただ巡るよ


どこかが塞がれば


どこかで溢れるよ


小さく生えたカタバミの上


銀色の刃が嗅ぎつける







2014.9.23

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