なけなしのカネを握り
映画館の中に入る
始まりのブザーが鳴って
暗闇が静かに降りる
ぼくはただじっと座り
まばたきを繰り返している
ストーリーはぼくのことなど
構うことなく進んでいく
ぼくはカネのことを思い出し
その分を取り返そうとする
ぼくはストーリーのうしろを
ついていってるだけなのだ
そしてストーリーはぼくを
待っていてくれることはない
映画館を出たあとは
ぼくのストーリーを始めよう
2014.9.16
生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。
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