駅の階段の上で
死なねばならないのか
冷たい床の上で
冷たく仰向いている
黒いと思っていたその
白い腹を見せながら
おれはお前のことを
助けてやれなかった
もっと声をかけてやれば
もっと導いてやれれば
こんな莫迦げた上で
死なずに済んだのだ
やがて駅員のほうきが
闇へ連れ去ろうとした
そのときジジッと啼いて
駅の外へ飛んでいった
2014.8.21
生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。
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