これまでの人生を
振り返る必要はない
古本屋のおやじは
顔をあげずに答える
黄ばんだ色をして
本たちは佇んでいる
おやじと同じように
素っ気ない態度でいる
人生は淡々と進む
昨日のことはすでに過去
いつか読んだページには
黄色い染みがついている
振り返る必要など
いったいどこにあるだろう
おやじが本をとじると
表紙にまた手垢がついた
2014.4.12
生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。
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