暗がりの柵

暗がりの柵






群れからはぐれた君を



僕はそっと追いかけた



少なくとも僕にとって



君は光そのものだった




ほたるよ




明滅はときに僕を



あざやかにくらませる



うろたえ見廻してやっと



少し先に光を見る




ほたるよ




君は柵の向こうへと



再び戻っていった



僕とは別の世界の



明滅の群れの中へと






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