渡る鳥

渡る鳥







ふと目を覚ましてみると



何もない道の上でした



標識もない信号もない



街灯も街路樹もない



わたしは迷いました



どちらへ行くべきかと



その時渡り鳥の群れが



ゆっくりと空を横切りました



わたしは決めました



渡り鳥のゆく道へ行こう



方向さえ決まればもう



人は歩むことができるのです



わたしもただひたすらに



渡り鳥の後を追うのでした







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