冬の蕾

冬の蕾







暖かな初冬に



おやもう春かいなと



ふくらんでしまうのは



哀しき蕾だろうか



小枝の先にはまだ



枯れ葉がしがみつき



ちょっとの北風にも



ぶるぶる震えている



冬はますます厳しく



大地を凍らせてゆき



横なぐりの雪に



身が縮む日もあろう



哀しき冬の蕾よ



どうか堪えておくれ



堪え抜いた暁に



春は必ず来るから







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