永遠の花

永遠の花







永遠に咲く花を



わたしは信じない



ほのかな香りとともに



美しい花弁をひらいて



枯れることもなく



ちぎられることもなく



いつまでも変わらずに



手の中にあるというのは



何か言いようのない



おそろしさを思うのだ



やがて当たり前になり



見向きもしなくなるのかと



わたしの心を思うとき



おそろしさを思うのだ








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