倒れかけの猪口

倒れかけの猪口







運命というほど



大袈裟じゃない



それでも大事な



分岐点がある




テーブルの上に



雑然と酒と猪口(ちょこ)



その中にひとつだけ



四十五度の猪口



倒れるでもなく



うまい具合に立つ




ぼくは目敏(めざと)く



それを指差した



ほんとうに些細な



ぼくの分岐点だった








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