一石

一石







さっきから何度も



一石(いっせき)を投じている



それなのに波紋は



ひとつも起こらない



凍りついた水には



波紋などできない



わかりきったことなのに



わからない世の中だ



思考の隅から隅まで



凍りついたかのようだ



一石そしてまた一石



氷の上にたまってゆく









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