自画像

自画像







望遠鏡を逆さにして



世の中を覗いたら



岩の中に閉ざされた



ひとりの囚人になった



小さな小さな窓は



ずっと向こうにあって



手を伸ばしたところで



まるで届きそうもない



出してくれと喚(わめ)いて



岩を叩いてみても



気づいてくれるのは



壁にかかる自画像だけ



小さな窓から見える



鉛筆書きの自画像だけ










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