鳥の巣

鳥の巣







たくさんの小枝を



せっせと運び集め



居心地よい寝床を



つくってゆくけれど



小枝がひとつ落ち



ふたつ落ちするたび



いい知れぬ不安が



頭をよぎってゆく



考え事の小枝が



多ければ多いほど



編み上がるまでは



不安が募るのだろう



こればかりはどうにも



完成を待つしかない










 

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