新しい記憶

新しい記憶






幼い頃の記憶が


もうなにひとつありません


きっといろんな大人たちが


微笑みを向けたでしょう


ああでもないこうでもないと


私の未来を占ったでしょう


あれから月日は流れ


見える星の数も減り


夜の道で立ち止まって


自分の影を探します


微笑んでいた大人たちは


今の私を笑うでしょうか


それはそれで構いません


私は私なのですから


幼い頃の記憶など


もうなにもないのですから










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