待合室の汽笛

待合室の汽笛






駅の待合室はなぜ


誰もがその目を伏せるのか


片田舎の古い駅


遠くで聞こえる汽笛の音(ね)


次の列車に乗るために


そのためだけに待ってる


十四時五分になったなら


待合室は誰もいない


列車の固いシートへと


その身を預けて窓を見る


行き着く先の景色など


おぼろげにしか見えぬまま











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