ガラス玉にハミング

ガラス玉にハミング






水を差すことが


俺の性分なのさ


せっかく咲いた花も


すぐに萎(しお)れるほどさ


どうか許しておくれ


悪い気はないんだ


どうか許しておくれ


自分で自分が苦しいよ


不思議なのはきみが


まるで上の空のように


いつもハミングしながら


こっちを見てくること


完全に俺なんかは


手の上のガラス玉さ


うっすら赤いのはほら


照れくさいからだろう












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