金ののべ棒

金ののべ棒






金ののべ棒を握り


海の底へ沈みゆく


手を離しさえすれば


浮かび上がれようものを


それでも握ったままなのは


執着と言うものなのか


命も危ういのであれば


執念と言えばいいものか


息が続かなくなったとき


そのときこそが分かれ道


あっさりと手を離すのか


それでもまだ握るのか


金ののべ棒は我々に


重い課題を背負わせる


幸福をもたらしてもくれ


辛苦をもたらすこともある












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