玉手箱

玉手箱






ぼうっとしていたら


日が傾いていた


そのあいだぼくは


なにをしていたのか


まばたきをして


足を組み直して


咳ばらいをして


水をひと口飲んだ




光陰矢の如し




幼い頃の記憶で


見覚えていた箱が


足先にこつんと当たり


背筋が凍りついた










0 件のコメント :

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

詩集『ふじちょう』詩的ぶるぅす集【税込550円】

詩集『ふじちょう』詩的ぶるぅす集【税込550円】
2011年の自費出版オリジナル詩集。購入をご希望の方は画像クリックでAmazonから(購入できない場合は運営までお問合せください)▶お問合せ