会社がいくつも入っている
大きなビルの入口に
たくさんの人の靴の音
ひとつの栗が堕ちている
茶色いトゲの殻が割れ
焦げ茶色の実がこぼれ
誰が堕とした栗なのか
誰も気にもしていない
憤懣が捨てられたように
役目をようやく終えたように
まだかたいトゲをつけ
ひっそり栗は堕ちている
冷たく乾いたビルの風
やがてどこかへ消えるだろう
春がきてまた夏がきて
やわらかいトゲに触れてみたい
生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。
不器用だと思っている人へ
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