渓流に立つ

渓流に立つ






冷たい川の水を


岩は二つに分ける


激しくぶつかって


白い飛沫が散る


それでも岩はじっと


動かずそこにいる


声ひとつあげずに


泰然自若(たいぜんじゃく)としている




わたしもそのように


なれるのだろうか




なろうとしてはいけない


すでになっているのだ









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